混合六重奏楽譜 エリーゼのために(L.v.ベートーヴェン 作曲/天野正道 編曲) 【2013年7月取扱開始】 [HCE-136]

混合六重奏楽譜 エリーゼのために(L.v.ベートーヴェン 作曲/天野正道 編曲) 【2013年7月取扱開始】 [HCE-136]

販売価格: 6,000円(税別)

(税込: 6,600円)

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商品コード: HCE-136
・内容:スコア・パート譜一式
・発売日:2013年7月9日

編成
・Flute
・Oboe
・Clarinet in B
・Fagotto
・Trumpet in C
・Horn in F

解説
東京藝術大学音楽学部作曲科4年在学中の1952(昭27)年、小杉太一郎25歳の作品。同年、第21回毎日音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)の作曲部門第2部(室内楽曲)で第1位を獲得した。

作品は「コンチェルト」と銘打たれてはいるが、4曲構成の1曲目がアレグロ、2曲目がアンダンテ、3曲目がスケルツォ、4曲目が終曲という、正に「シンフォニー」なのである。
「六人組」を強く意識していることを感じさせるフランス風の軽妙な新古典主義に則った作品で、各曲の主題は「完全音程と半音階」という共通項で括られたモチーフで構成されている。

本作品は、コンクール本選での初演以降の演奏記録は現在のところ見つかっておらず、楽譜の行方も不明となり、これまで本作品を取り上げるコンサート企画が立てられても実現に至らなかったのだが、2007年小杉宅において作曲者の手による純音楽作品の数々と共に楽譜が発見された。

しかし、発見された楽譜は、厳密には「原譜」と呼べるものではなく、コンクールへの提出に際し、予備として作成することが義務づけられた手書きの「控え」だったため、作曲者本人にとって「書くまでもないこと」や「前に書いたこと」は最低限しか記入がなく、曲が進むにしたがって楽想記号やアーティキュレーション記号はどんどん端折られ、第4曲の後半に至っては、ほぼ全てが省略されている状態であった。

本作品をはじめとする楽譜発見作品のレコーディングを行うべく立案されたCD企画において、この「控え」は入念な校訂の末、復元された。さらにリハーサルで演奏家の方々からいただいた的確かつ実践的な御指摘を加味し、レコーディングが行われている。

本出版譜は、このレコーディングを経て完成に至った復元譜である。

小杉隆一郎(小杉太一郎 長男)

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