ユーフォニウム・テューバ2重楽譜 アロハ・オエ・ディエス・イレ (中橋愛生 作曲)【2012年12月28日発売】 [HCE-117]

ユーフォニウム・テューバ2重楽譜 アロハ・オエ・ディエス・イレ (中橋愛生 作曲)【2012年12月28日発売】 [HCE-117]

販売価格: 1,000円(税別)

(税込: 1,100円)

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・内容:スコア・パート譜一式
・演奏時間:約2分20秒
・発売日:2012年12月28日

編成
Euphonium
Tuba

外囿さんからのリクエストは「ディエス・イレを使った短いアンコール・ピース」というものでした。
語呂でしょうか、「ディエス・イレ」と聞いて何故か反射的に浮かんだのは「アロハ・オエ」でした。
そうなったら最後、もう、この両者を掛け合わせる、という思いつきだけが先行して、タイトルだけが決まってしまいました。性格も特徴も真逆な両者を、どちらにも似つかわしくないヴィルトゥオーゾ・ピースにする、というのがどれほど大変か、というのを、この後に思い知ることになったのですが…
「ディエス・イレ」は言わずと知れたグレゴリオ聖歌の1つ、終末を歌った「怒りの日」です。この旋律はベルリオーズ「幻想交響曲」やラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」など多くの作曲家が引用していることでも有名です。
一方の「アロハ・オエ」は19世紀に生きたハワイ王国の最後の王、リリウオカラニ女王によって作られたと伝えられる歌曲です。愛し合う少女と軍人との別れを歌った内容ですが、これは滅びゆくハワイ王国を嘆く女王の気持ちが込められている、との説もあります。また、このメロディは後にキリストの復活による平和の回帰を望む、という「クレド」と同内容の歌詞が付けられて讃美歌としても歌われている、と聞きました。
歌詞の意味を離れて旋律素材として独立した価値を持った「ディエス・イレ」。
終末の念が秘められ、讃美歌となった「アロハ・オエ」。
たまたま語呂から浮かんだ2曲の間にささやかながら相関性があったのは、ちょっと不思議です。
曲は、そんな背景を微塵も感じさせることなく進みます。
そういえば、レクイエムで「ディエス・イレ」の次の曲は「奇しきラッパの響き」(Tuba mirum)でした。
中橋愛生

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