フルートソロ&ピアノ楽譜 愛の挨拶の物語〜エルガー「愛の挨拶」の主題による5つの変奏曲:エドワード・エルガー / 三浦真作曲【2022年10月5日取扱開始】 [FME-0517]

フルートソロ&ピアノ楽譜 愛の挨拶の物語〜エルガー「愛の挨拶」の主題による5つの変奏曲:エドワード・エルガー / 三浦真作曲【2022年10月5日取扱開始】 [FME-0517]

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作曲: エドワード・エルガー
編曲: 三浦真理
演奏時間:0:10:00
Grade:4
編成:フルートソロ
Fl./Pf.

愛の挨拶の物語〜エルガー「愛の挨拶」の主題による5つの変奏曲
・第1曲「劇場へ」(02:00)
・第2曲「愛のノクターン」(02:30)
・第3曲「オペラの夜」(01:20)
・第4曲「悲しみのアダージオ」(02:00)
・第5曲「ガラ・コンサート」(02:00)
この作品は、フルート横山聡子・ピアノ南雲彩の両先生による委嘱作品です。エルガー「愛の挨拶」のメロディーをもとに、ある街の劇場の物語をイメージした変奏曲を作りました。市原聖子先生の素敵な脚本によって、さらにイメージが広がることでしょう。

解説は佐野悦郎先生・演奏のポイントは横山聡子先生に執筆していただきました。初演は、横山聡子・南雲彩の各先生。

1曲だけでも楽しめます。色々なコンサートで演奏していただければ嬉しいです。(三浦真理)

初演 
2021年12月4日土曜日 パウエル・フルート・ジャパン アーティストサロン Dolce
トリオ・フルール10周年記念コンサート内
フルート横山聡子 ピアノ南雲彩


(解説 佐野悦郎)
※[ ] は調性を示しドイツ語の省略文字で記載、練習番号は()で表記しています。
エドワード・エルガー(1857-1934) は、イギリスの後期ロマン派の作曲家、指揮者、ヴァイオリニストです。この楽曲の主題(テーマ)は、のちに妻となるキャロライン・アリスに婚約の贈り物として捧げられたヴァイオリンとピアノのための傑作「Solut d’Amour Op. 12 (1889)」で、まさに「愛の詩」です。

あまりにも清らかで美しいメロディーであるために作曲家自身を含めて、これまでに多くの編曲作品が生まれて来ました。この作品もその一曲で、ドラマ仕立(脚本:市原聖子)の優美な各変奏曲には「歌劇場舞台」をイメージして、お題が添えられており、内容は次の通りです。

筆者は内容が理解しやすいよう、舞踏組曲風「愛の変奏組曲」と捉えて解説させて頂きます。

【第1曲】「劇場へ」は、テーマ(主題[D])と第1変奏[F]からなり、ピアノが強打する劇的な前奏がフルートの技巧的カデンツァを呼び込み、華やかに舞い上がります。それに続き、ピアノのファンファーレ的な分散和音のリズムが弾み、「愛」のドラマの開幕です。
ピアノのシンコペーション・リズムの伴奏上(A)に、フルートが愛を込めて優美なテーマ「愛の挨拶」[D](三部形式[D-F-D])を奏でます。三部形式の中間部(C)[F]はアモローソ(愛情に満ち足りて)を感じさせる優しいメロディーです。
それに続き第1変奏曲(H)[F]は、テーマ冒頭が急速な「ジーグ風ギャロップ(駈足)」の行進曲に変奏され、アニメ・ソング風に愛らしく躍動します。全体を通してコミカルなピアノ伴奏とのリズムの噛合いがアンサンブルの妙技であり楽しく、また大跳躍進行する短前打音リズムが愉快に飛び交い遊び戯れます。

【第2曲】「愛のノクターン」(第2変奏曲[G])は、華麗な「ショパン風ノクターン(夜想曲)」で、テーマ(A)-(B)は超絶技巧的夜想曲に変奏され、装飾音で美しく飾られ、さらに急速な半音音階、分散和音が流麗にレントラー風(遅いワルツ)に舞い踊り感動的です。三部形式の中間部(B)[B]では更に華麗に半音音階的に装飾変奏され、フルーティストとピアニストの二人が仲良く奏で、また交互に踊るように絡み合うアンサンブルで最後まで「愛の二重奏曲」を演出します。

【第3曲】「オペラの夜」(第3変奏曲[B])は、華麗な超技巧「愛のポロネーズ」に変身します。ピアノがファンファーレで幕開けし、リズミカルに刻むポロネーズの伴奏音形上に、フルートがアクロバット分散和音の妙技を披露し、連符が飛び散り、ピアノも応答しながら激しく乱舞します。これはあたかも歌劇場の舞台でバレエを踊っているようで、最後のコーダ(E)は激しく爆走し、まさに狂乱の場と化します。これはロマン派の著名なフルーティスト達であるT.ベーム(1794-1881)、ドゥメルスマン(1833-1866)、P.タファネル(1844-1908)等の超絶技巧ポロネーズの傑作を思い起こします。フルーティスト達は皆、リズミカルなポーランド民族舞曲のポロネーズが大好きで、得意げに演奏します。

【第4曲】「悲しみのアダージオ」(第4変奏曲[g])は、雰囲気が一転し、テーマはバロック風の神秘的な「嘆きのサラバンド」に変奏され、美しく揺れ動くトリルの響きに深い悲しみを覚え、深く沈み込みます。フルートとピアノが交互に悲しみのアダージオ旋律を荘重に奏で、美麗で妖艶に舞います。サラバンドは古いスペイン舞踏であり、4分音符で持続する低音和声が終始一貫してバロック風に鳴り響き低音旋律で全体を支えます。

【第5曲】「ガラ・コンサート」(第5変奏曲[G])は、最後に後奏のフィナーレ付きで、テーマは一転して「愛のワルツ」に変奏して優美に踊ります。ガラ(Gala)の意味はフランス語で、公式の「祝祭、祝典、祝賀」を指します。この曲では祝賀演奏会と捉えています。
冒頭4小節のピアノの前奏は祝典演奏会の開始を告げ、ピアノ伴奏(A)に乗ってフルートが祝祭舞踏演奏会で「愛のワルツ」を優美に、また楽しく舞い踊ります。三部形式の中間部(C)[B]ではフルートとピアノのメロディーが交互にリレーして、オクターヴの装飾音で戯れながら応対し、クライマックス(頂点)に達し突如中断!最後のフィナーレ[C]は冒頭の前奏が再び現れ、急速なピアノ伴奏にフルートが軽妙にギャロップ風ダンスで躍動して幕を降ろし終演です。拍手喝采!カーテン・コールです。

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