木管8重奏楽譜 月に寄せる哀歌 作曲者:松下倫士 【2017年7月28日発売】 [BRN-ENMS-84495]

木管8重奏楽譜 月に寄せる哀歌 作曲者:松下倫士 【2017年7月28日発売】 [BRN-ENMS-84495]

販売価格: 3,800円(税別)

(税込: 4,180円)

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この作品は小川未明の創作童話『赤い蝋燭と人魚』に基づいて作曲しています。
ある北の暗い海に、身ごもった人魚が棲んでいた。人魚はあまりにも海が寂しいので子供がかわいそうだと思った。人間が優しい心を持っていて、町は楽しい所だと聞いていたので、海辺の町の神社に行って、子供を産み落とすことに決めた。
翌朝、人魚の捨て子はろうそく屋の老夫婦に拾われた。その子はとても大切に育てられ、美しい娘に成長した。人魚の娘が白いろうそくに赤い絵を描くと、たちまち評判となり、ろうそく屋は繁盛する。神社に納めたろうそくを灯して漁に出ると、時化(しけ)でも無事に帰ってくることができ、ますます人気になった。 評判を聞きつけた行商人が人魚に目をつけ、老夫婦に娘を売ってくれるように頼んだ。最初のうち老夫婦は娘を手放そうとしなかったが、「昔から人魚は不吉なもの」という言葉と、大金を前にして、手放すことにした。娘は老夫婦の元を離れたくないと懇願するが、老夫婦は耳を貸さず、ある月の明るい晩、娘は赤く染めたろうそくを残して、連れて行かれた。
その夜、老夫婦の元に、ずぶ濡れの女が現れ、赤いろうそくを買って行った。すると海が荒れ狂い沢山の船が転覆し、娘の乗った船も沈んでしまった。それからというもの、神社に赤いろうそくの灯がともると、不吉なことが起こるようになった。老夫婦は神様の罰が当たったのだと考え、ろうそく屋をやめてしまった。ろうそく屋がなくなってもその呪いは収まらず、神社も人が途絶え、数年後その町は滅びてなくなってしまった。
これまで《タランテラ》《土蜘蛛伝説》など木管8重奏をいくつか作曲してきました。この作品は美しい旋律とハーモニーが特徴です。子を想う母の気持ち、娘の美しい姿、そして不吉な予感、人間の欲深さ、荒れ狂う海など、様々な場面を想像して表現をしていただけると嬉しいです。
(松下倫士)

作曲者:松下倫士(Tomohito Matsushita)
演奏時間:5:00
グレード:4.5
編成:木管八重奏
販売形態:販売楽譜(スコア+パート譜)


Flute (doub. Piccolo)
1st Clarinet in B♭
2nd Clarinet in B♭
Bass Clarinet in B♭
Soprano Saxophone in B♭
Alto Saxophone in E♭
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭



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